車種別ノウハウ
適合するワイパーブレードやゴムの種類から実際の交換作業まで、トヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクァイア(型式R80系、年式2014~2021年)」のワイパー交換について解説します。
雨の日の運転中、フロントガラスに残るワイパーの拭きムラや拭きあと、作動時にひびくビビり音が気になっていませんか?
もし、そうした症状が出ているならば、原因の多くはワイパーのブレードやゴムの劣化によるものです。
では、ワイパー交換はどのようにしたらいいのでしょうか?
今回はトヨタの3代目「ノア/ヴォクシー」(型式R80系 年式2014年~2021年)に適合するワイパーとウォッシャー液の選び方、自分でできる交換方法をご紹介します。なお、この世代のみに設定された姉妹車の「エスクァイア」にも対応します。
▲撮影車両は3代目「ヴォクシー」の後期型(2017年発売)Xガソリン車
一般的にワイパーは、ワイパーアームとワイパーブレード、ワイパーゴム(ワイパーラバー)の3つの部品で構成されます。このうち、ワイパーブレードとワイパーゴムは、定期的な交換が必要な消耗品です。
ワイパーブレードは、ワイパーゴムを保持すると同時に、ガラスに密着するよう押し付ける役割を受け持つパーツ。経年劣化でゆがみが発生すると密着性が落ち、拭き取る力が低下します。
ワイパーゴムは、紫外線や風雨にさらされることで徐々に柔軟性を失い、きれいに雨を拭き取れなくなるため、交換が必要になるわけです。
▲拭きムラや拭き跡が出て見づらくなった状態
ワイパーゴムの交換サイクルは半年~1年毎、ワイパーブレードの交換は「ワイパーゴム交換2回につき1回」と言われています。
★ポイント
もしもワイパーゴムがちぎれているなら、すぐに交換してください。ブレードがガラスに接触して、ガラスに傷をつけてしまいます。
ワイパーブレードには大きく3つの種類があり、予算や用途に応じて選ぶことができます。このうち「ノア/ヴォクシー」の純正ワイパーは、ボディのデザインと調和したデザインワイパーが採用されています。
▲:トーナメントワイパー写真:PIXTA
最も一般的なワイパーで、金属の骨組み(トーナメント)でゴムを支えるタイプです。比較的安価で種類も豊富ですが、高速走行時に浮きやすいというデメリットも。
▲デザインワイパー
スタイリッシュな樹脂製ブレードが、ゴムを支えるタイプです。樹脂製ブレードが空力的な形状となっており、デザインだけでなく高速走行時の浮き上がりを防ぐメリットを持っています。
▲フラットワイパー/エアロワイパー 写真:PIXTA
輸入車で多く純正採用される、ブレードとゴムが一体となったタイプです。空力特性に優れ、高速走行時の浮き上がりを抑えます。
そのほか、雪の重さにも耐える強さを持った「スノーワイパー」があり、雪国で重宝されています。雪の詰まりを防ぐ構造となっていることも特徴のひとつです。
ワイパーの長さは車種によって異なるだけでなく、運転席側と助手席側、またリアでも違うのが一般的です。「ノア/ヴォクシー」のワイパーも運転席側と助手席側、そしてリアで長さが異なります。ブレードとゴムの長さの目安は以下の通りです。
・運転席:700mm
・助手席:350mm
・リア:400mm
アフターパーツは各メーカーにより対応する製品の表記が異なります。どの製品が対応するか分からない場合は、店舗スタッフにお尋ねください。
また、ゴムのみの交換の場合は問題ありませんが、ワイパーブレードごと交換するときには、アームへの取り付け形状を把握しておく必要があります。
「ノア/ヴォクシー」の取り付け形状はフロントワイパーがU字フックタイプ、リアワイパーがBタイプ。ともに一般的な形状で、着脱方法を知っていれば容易に取り外しができます。
★ポイント
ワイパーゴムには、グラファイトタイプやシリコンタイプ、ワイパーを作動させるだけで撥水コーティングされるものなど、さまざまなタイプがあります。交換するなら、機能性を高めてくれるワイパーがオススメです。
https://shop.autobacs.live/ja/matching-search/popular?type=wiper
「自分で交換できるかな?」と不安に思うかもしれませんが、ワイパーブレードの交換は比較的簡単なDIY作業です。
自分で交換(DIY)するとき準備するものは、以下の通りです。
●新しいワイパーブレード
●タオルやウェス(ガラスやボディを傷つけないため)
●軍手や作業用手袋(ワイパーには鋭利な部分もあるので、手を守るため)
▲まずはワイパーアームを立てる
作業中にワイパーアームが倒れると、フックがフロントガラスを割ってしまうおそれがあるので、タオルを敷いて作業しましょう。
▲フックがフロントガラスに当たる場所を確認し、万一に備えてタオル等を敷いておく
▲写真ではわかりやすくするため、ブレードを外して作業。ブレードの中央部に脱着用のストッパーがある
▲リアワイパーの取り付け形状はBタイプ。ストッパーはなく、ワイパーブレードを90度回転させたのち、スライドして外す
▲画像はストッパーからツメが外れたところ。ゴムのくぼんだ部分がストッパー。このまま下方向へ引き抜けばゴムが外れる
▲リテーナーがセットになった製品もあり、その場合は付け替え不要
▲後端のストッパーにツメが入り、しっかりと固定されるまで差し込むこと
最後に、ゆっくりとワイパーアームをガラスに戻して、最後に動作確認を行いましょう。ウォッシャー液を出しながら、ワイパーが正常に作動するか、拭きムラがないかを確認してください。
★ポイント
動作確認の際は、ウォッシャー液を出しながらワイパーを作動させましょう。ガラスが乾いた状態でワイパーを作動させると、ガラスに傷をつけてしまうおそれがあります。
ワイパーを交換する際、一緒にウォッシャー液の点検・補充もしましょう。
「ノア/ヴォクシー」のウォッシャー液が十分に入っているかは、ボンネット内にあるウォッシャータンクを視認して行います。
▲「ノア/ヴォクシー」のウォッシャータンクはボンネットを開けるとすぐ手前に見える
ウォッシャー液の補充は、ウォッシャータンクに「入れるだけ」と簡単です。
購入したウォッシャー液が容器いっぱいに入っていると、傾けた際にこぼしてしまうことも。ジョッキを使用することで、こぼさずに注ぐことができます。
▲入れづらいときはジョッキを使用するとやりやすい
なお、ウォッシャー液には「ストレートタイプ」と「希釈タイプ」があり、希釈タイプは、薄めるための水とジョッキが必要になります。事前に商品の説明書をよく見て確認しておきましょう。
また、ウォッシャータンクキャップの閉め方が甘いと、せっかく入れたウォッシャー液が蒸発してしまうことも。補充後の確認はしっかりと行いましょう。
★ポイント
ワイパーゴムと同様に、ウォッシャー液にも油膜取りタイプや撥水タイプ、虫取りタイプなど、さまざまな製品があります。お車の状況や用途に合わせて選んでみてくださいね!
ここまでDIYでの交換方法を紹介しましたが、「やっぱり自分では難しそう」「失敗したらどうしよう」と感じた人や、交換のための時間がない人もいるでしょう。そんな時はプロにまかせるのが一番です。
オートバックスでは、ワイパーブレード交換やウォッシャー液補充のサービスを行っています。
▲愛車のメンテナンスやトラブルはお気軽にご相談を
専門知識を持ったスタッフが、車種や用途、予算に合った適切なワイパーを選び、確実に交換してくれる安心感は大きなメリットです。ぜひお気軽にご利用ください。
気になる「工賃の目安」ですが、ワイパーブレードの交換工賃は1本あたり数百円~1,000円程度。ウォッシャー液の補充は、ウォッシャー液代のみで実施している店舗もあります。
DIYにかかる時間や手間、万が一の失敗のリスクを考えると、プロにまかせる工賃は決して高くありません。これまで機械いじりをしたことがほとんどなく、交換作業に自信がない人は、プロの力に頼ることを強くオススメします。
★ポイント
事前予約により、待ち時間なしでの作業が可能です。また、オートバックスではワイパー無料点検も行っていますので、「そろそろ交換したほうがいいかな?まだ大丈夫かな?」と気になる方は、まずは無料点検をおすすめします。
▲どのワイパーを選んでいいか迷ったときは、店舗スタッフにご相談を
トヨタ「ノア/ヴォクシー」に限らず、ワイパーとウォッシャー液は安全な運転に欠かせない重要な装備です。定期的な点検と交換で、常にクリアな視界を保つように心がけましょう。
自分でDIYに挑戦するのも良い経験になりますが、少しでも不安を感じたら、迷わずオートバックスのサービスを利用してください。プロの確かな技術と知識で、あなたの愛車のメンテナンスをサポートいたします!